こんばんは。カナダでバーテンダーを15年している山田です。
最近このような質問を受けました。


そんな興味深々なお客様の声に答える記事を用意しました。
15年間の職歴を十分に生かしたリストを作りましたので、ぜひ最後までお付き合いください。
トロントのバーでよく注文されるスコッチウィスキー

スコッチウィスキーイメージ図
トロント周辺のバーで1番注文が多いのは、安くて美味しい知名度の高いスコッチという傾向があります。
シングルモルトとブレンデッドに分けてランクを付けている理由は、注文をする際に必ずスタッフがお客様にどちらのスコッチウィスキーをお探しかお伺いするからです。
それではさっそく、15年働いてみて1番注文数が多いスコッチウィスキーをランキング形式で紹介しましょう。
ブレンデッド
まずはブレンデッドスコッチウィスキーからです。
飲み方の注文方法で多いのは、ロックとストレート(ニート)が断トツですね。
ハイボールはかなり日本独特な言い方なので、北米では伝わりません。
「ウィスキー アンド ソーダ」で伝わりますが、スコッチウィスキー指名でハイボールを注文したらかなりの確率で「え!?」って目で見られますよ(笑)
ちょっと優しい?バーテンダーさんは「ソーダ水、別で横に置いときますね。」って別々に提供されたりします。

第2位 ジョニーウォーカー ブラックラベル12年

ジョニーウォーカー ブラックラベル12年
メモ
種類:ブレンデッド
産地:スペイサイド・アイランズ・アイラ
樽:シェリーなど
世界中どこでも見かけるジョニーウォーカー。
トロント周辺のほぼ全てのバーで常備されているといっても過言でないほど認知度が高いブランドです。
当然認知度が高いので、バーでの注文率もかなり高いですね。
スコッチウィスキーを知らなくて、もとりあえずこれを言っていれば間違いないというので注文される方も多いです。
それだけ、初心者の方でも受け入れやすいバランスのとれた味のスコッチウィスキーということでしょう。
このジョニーウォーカーはラベルの色が複数あり、同じブランドでありながらそれぞれ違った味を楽しめます。
このブラックラベルは熟成期間が12年と長めなので、よりフルボディで少し複雑な味わいを楽しめます。
第1位 ジョニーウォーカー レッドラベル

ジョニーウォーカー レッドラベル
メモ
種類:ブレンデッド
産地:スペイサイド・アイランズ・アイラ
樽:シェリーなど
ブレンデッドはジョニーウォーカーの一人勝ちです。
先ほど紹介したブラックラベルを置いてないバーでも、レッドラベルを置いているというバーは多いですね。

レッドラベルは、ブラックラベルと比べると少し甘さを加えたスコッチウィスキーです。
甘味が加わったため飲み口もスムースなので万人受けし易いですし、ハイボールなどにしても美味しく味わえます。
比較的どこでも手に入るという点が知名度アップにつながり、人気の一因になったのではないかと予測しています。
値段が安くても安定して美味しいから、レストランやバー価格のお金を出してもハズレがないので注文しようという人が多いですね。
シングルモルト
シングルモルトの飲み方の注文方法で多いのもブレンデッド同様、ロックとストレート(ニート)ですね。
こだわりの人は、「氷1つだけをグラスに入れてください。」や「常温水を別のグラスで横につけてください。」と注文される方も多いです。
特に何も指定せずロックで注文すると、製氷機の氷がたっぷりロックグラスに入って提供されます。
よくある丸い氷や四角い大きな氷で提供されるのは、カクテルバーや少し値段のはるレストランが多いですね。

トロント周辺のバーだと、スコッチやウィスキーを多く取り扱っているお店に行かないと、沢山の種類を置いていないというのが実情ですね。
なにせ北米にはカナディアンウィスキーにアメリカンウィスキーと、近場にも沢山の美味しいウィスキーがあります。
わざわざスコットランドから手間をかけて輸入するよりも国産、またはお隣さんのウィスキーをお店に置こうとなるわけです。
なので、トロント周辺の大体のバーではスコッチウィスキーの種類がかなり限られています。
そんななかでも当然売れ筋があるので、そこを紹介していきますよ。
第2位 ザ・グレンリベット12年

ザ・グレンリベット12年
メモ
種類:シングルモルト
産地:スペイサイド
樽:ヨーロピアンオーク・アメリカンオーク
知名度がほどよくあって、万人に受けるスコッチウィスキーを置くのが商売としてのお店の選択ですね。
このザ・グレンリベットは熟成期間の違うスコッチウィスキーをいくつか展開しています。
その中でもトロントのバーで1番よく見かけるのはこの12年ですね。
12年は、とてもバランスがとれていてスムースだと公式ホームページでも言っているほどです。
飲んだ方はご存知かもしれませんが、ウッディさや土壌っぽいウィスキー独特のパンチもありつつ、クリーミーな甘さとそれがロングフィニッシュとなって後味に長く残るので本当に口あたりがいいです。
癖が強くないので、ザ・グレンリベット12年は万人受けするタイプのスコッチウィスキーといえます。
第1位 グレンフィディック12年

グレンフィディック12年
メモ
種類:シングルモルト
産地:スペイサイド
樽:アメリカンオーク・スパニッシュオーク
トロントのバーでシングルモルトの売り上げ王座を奪い合ってるのはこのグレンフィディック12年。
バタースコッチのような甘いスコッチウィスキーを試してみたいならグレンフィディック12年で決まりです。
香りもフルーティで、口当たりもとってもスムースなのでスコッチ初心者の方にもおすすめ。
ただ甘いだけではない、12年熟成のバランスのとれた味をぜひ堪能してください。
トロントのバーテンダーがおすすめするスコッチウィスキー

バーの棚イメージ図
ランキング形式でおすすめのスコッチウィスキーを紹介していきます。
ブレンデッド
シーバスリーガル 12年

シーバスリーガル 12年
メモ
種類:ブレンデッド
産地:スペイサイド
樽:オーク
ジョニーウォーカーとほぼ同じくらい世界中で親しまれているスコッチウィスキーと言っても過言ではないでしょう。
手が出しやすい価格というのも人気の秘密となっています。
バランタイン ファイネスト
メモ
種類:ブレンデッド
産地:スペイサイド・アイランズなど
樽:オーク樽
デュワーズ ホワイトラベル ブレンデッド

デュワーズホワイトラベル
メモ
種類:ブレンデッド
産地:ハイランド
樽:
値段がかなりお手頃なので、パーティーなどでみんなでどんどん飲んでも気兼ねしないスコッチウィスキーです。
ウィスキー初心者ならハイボールという方も多いと思うので、手始めに購入するのにピッタリ。
甘さの中にもしっかりとした土壌の風味も感じられます。
シングルモルト
グレンモーレンジィ オリジナル10年

グレンモーレンジィ オリジナル10年
メモ
種類:シングルモルト
産地:ハイランド
樽:バーボン樽
ハイランドの定番と言われるくらいスコットランドでよく売れていた有名なスコッチウィスキーです。
全体のバランスがよく、甘すぎることなく程よいパンチが効いています。
オーバン14年
メモ
種類:シングルモルト
産地:
樽:
ザ・マッカラン12年
メモ
種類:シングルモルト
産地:スペイサイド
樽:アメリカンオーク・ヨーロピアンオークシェリー
バルヴェ二ー12年
メモ
種類:シングルモルト
産地:スペイサイド
樽:バーボン・シェリー樽
ラフロイグ セレクト(10年)
メモ
種類:シングルモルト
産地:アイラ
樽:アメリカンオーク・オロロソシェリー(セレクト)
バーボン樽(10年)
強い主張のあるラフロイグは、水をほんの少し足して飲む事でさらに強い磯の香りとほんのり甘いスモークピートの香りを豊かに感じさせてくれます。
「アイラモルトの王」と呼ばれている
チャールズ皇太子によって王室御用達になったウィスキー。
濃厚な味わいとドライな後味が個性的
香りはピートがはじめにきて、完熟の赤い果実とドライ感(セレクト)
飲むと甘さが広がるが、すぐにドライピート灰の香りがしてリッチフィニッシュ(セレクト)
喉に絡みつく味と最後に石灰(セレクト)
好みが分かれる
海藻や磯の香り
焦げたオーク板・焦がしたマシュマロ・海塩トッフィー・ヒントオブ砕いたシナモンと白コショウ 味
甘いビスケットの香り フレッシュオーク スモークされた杉とマヌカハニー 匂い
アムステルダムパイプタバコ 古い皮や靴磨き ナツメグ バニラ 匂い
海塩とヨード(ヨウ素)スパイシーオークのタンニン フィニッシュ
4つの樽を使用して作られたセレクト。
ボウモア 12年

ボウモア 12年
メモ
種類:シングルモルト
産地:アイラ
樽:ホワイトオークバーボン・スパニッシュオークシェリー樽
スモーキーでもコクがある味わい
「アイラの女王」
12年はボウモア中バランスがいいので、アイラモルト初心者におすすめ
ハイランドパーク 12年

ハイランドパーク12年
メモ
種類:シングルモルト
産地:アイランズ
樽:アメリカンオーク・ヨーロピアンシェリー
バイキングを先祖に持つことを誇りにしている蒸留所のスコッチウィスキー。
口に含んだ瞬間から甘さが広がりますが、その後にスパイス・ドライフルーツ・レーズン・プラムなどが感じられ最後はピートでしまります。
ロングフィニッシュ
オークニー諸島
スモーキーハニーとフルーツケーキとヘザーheather.
スモーキーピート
ウィンタースパイス
チョコレートジンジャービスコッティ・フレンチブリーチーズ・わさびと寿司
ラガヴーリン 16年
メモ
種類:シングルモルト
産地:
樽:
シングルグレーン
ヘイグクラブ
人気のスコッチウィスキーは手に入りずらい
こちらで紹介したスコッチウィスキーですが、やはり種類によっては手に入りにくいものもあります。
それは日本でもカナダでも同じですね。
「せっかくお店に行ったのに無かった!!」なんてこともよくあるので、山田は希少なお酒はオンラインで購入するようにしています。
最近はオンラインショッピングの質も上がってきたので、もっぱらオンラインで商品を購入することが多いですね。
事お酒に関してですが、みなさんもお店への行き賃を節約してオンラインショッピングにきりかえてみませんか?
飲みたいお目当てのお酒が購入できるといいですね。